組合員をはじめ地域の皆さまにおかれましては、平素よりJA東京スマイルの事業、活動に対しまして、格別のご理解とご支援、ご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
はじめに、本年1月に発生した能登半島地震で犠牲になられた皆さまに哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心からお見舞申し上げます。私たちもJAグループの一員として「協同の力」を結集し、さまざまな形での支援に取り組んでまいります。被災地に平穏な日常が一日でも早く戻りますよう、お祈り申し上げます。
今年度は、新たな「食料・農業・農村基本法」の施行や、JA東京大会の開催など、農業やJAにとって新たな動きを生む重要な局面を迎えます。こうした変化を前向きに捉え、農地の維持・保全に向け、積極的に取り組むと共に、農家だけでなく地域のくらしにも役立つ環境の保全に貢献するよう、JAとしての役割を発揮してまいります。営農面においては、生産資材や物価の高騰、過去に経験のない酷暑をはじめとする気候変動など、農家経営は厳しさを増しています。JAでは、組合員の皆さまへの一助となるべく肥料購入費用の助成など、さまざまな担い手支援を行っておりますが、今後も都市農業を守るべく対策を講じてまいる所存でございます。
このような情勢のもと、令和4年から始まった中期経営計画「組合員・JA・地域が紡ぐ知恵と創造と協同の輪」が最終年度を迎え、施策の進捗管理と着実な取り組みを行ってまいります。また、相談を中心に捉えた豊かな暮らしを支える情報の提供に注力する渉外活動の新たな展開など、組合員のコンサルタントになるべく体制づくりをさらに進めてまいります。
結びに、総合事業を営むJAとして、食を生み出す農業や地域社会にとって、なくてはならない組織であり続けるため、役職員が一丸となり「不断の自己改革」をすすめてゆく所存でございますので、より一層のご支援、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年8月
東京スマイル農業協同組合
代表理事組合長 眞利子伊知郎
代表理事組合長 | 眞利子 伊知郎 |
代表理事副組合長 | 柴田 清 |
代表理事専務 | 谷古宇 博 |
常務理事 | 臼倉 敏行 |
常務理事 | 市村 朋宏 |
常務理事 | 髙橋 宏明 |
代表監事 | 西野 利一 |
常勤監事 | 横田 敏彦 |
組合員とともに、農業と緑のある環境を守り、安心で笑顔のあふれる地域づくりとより良いサービスを提供し貢献します。
JA東京スマイルは、令和4年度より新たな3ヵ年計画『組合員・JA・地域が紡ぐ知恵と創造と協同の輪』をメインテーマに、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な東京農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現に向け、4つの取り組み骨子を掲げ事業活動を展開してまいります。今後も施策の確実な実践を通し、組合員・地域社会のニーズに応え、必要とされるJAを目指してまいります。
組合員との対話を重ねながら、生産・販売事業の強化による農業者の所得増大に取り組みます。
また、農業の担い手の育成・支援や組合員が農地・農業を次の世代に受け継いでいくための支援を行います。
組合員・支部組織・組合員組織との徹底した対話を通じてJAへの信頼を高め、関係の強化に継続して取り組みます。
また、組合員・役職員が共に学び、共に歩む組織・事業運営を行い、組合員のアクティブ・メンバーシップを確立します。
各事業の収支シミュレーションによる将来の見通しを踏まえた効率化戦略・成長戦略を策定し、実践することで経営基盤を強化します。
また、経営の健全性の確保、内部体制の強化、役職員のコンプライアンス意識の向上に取り組み、信頼されるJAを目指します。
「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、都市農業の多面的機能を発揮し、継続可能な地域農業・地域社会づくりに取り組みます。
また広く都民に届く情報発信を行い、東京農業やJAのファンづくりをすすめ、地域住民の積極的なJA事業や活動への参加を促します。
東京スマイル農業協同組合
代表理事組合長 眞利子 伊知郎
〒125-0063 東京都葛飾区白鳥4-11-17 / TEL 03-5680-5550(代表)
営農指導事業・信用事業(JAバンク)・共済事業(JA共済)・購買事業・販売事業・宅地等供給事業・遺言信託事業・利用事業
2001年(平成13年)4月1日
東京都足立区・葛飾区・江戸川区・江東区(一部)
正組合員数 | 4,761名 |
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准組合員数 | 9,540名 |
合計 | 14,301名 |
出資金 | 8.17億円 |
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貯金残高 | 3,358億円 |
貸出金残高 | 1,472億円 |
長期共済保有高 | 6,178億円 |
宅地等供給事業収益 | 1.76億円 |
購買品供給高 | 1.81億円 |
利用(葬祭)事業収益 | 1.82億円 |
販売品取扱高 | 0.77億円 |
本支店15、センター2、直売所3
理事29人(うち常勤6人)・監事5人(うち常勤1人)【令和5年6月28日現在】
職員288人(うち正職員264人・常勤嘱託17人・パートタイマー7人)【令和5年3月31日現在】
2001年(平成13年)4月1日、江東三区にある3JA(足立農業協同組合・葛飾農業協同組合・江戸川区農業協同組合)が合併し、東京スマイル農業協同組合(JA東京スマイル)が誕生しました。
JA東京スマイルの安心・健全経営を公開いたします。
金融機関としての安全性、健全性は……
JA東京スマイルの「自己資本比率」は国内基準の4%を大きく上回っており、安心してお取引頂けます。
自己資本額 | 292億円 |
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自己資本比率 | 16.66% |
令和4年度の経営状況は……
JA東京スマイルは「地域社会への貢献」と「健全経営」を目差し、お客様のニーズに応えるべく、経営体制の構築を図っております。
経常利益 | 9億3,244万円 |
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当期剰余金 | 7億804万円 |
令和4年度の事業実績・資産内容は……
JA東京スマイルは、資産の安定・充実に努めております。
貯金残高 | 3,358億円 |
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貸出金残高 | 1,472億円 |
総資産額 | 3,680億円 |
足立地区 | 葛飾地区 | 江戸川地区 | |||||||||
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野菜作付面積上位品目 | 野菜作付面積上位品目 | 野菜作付面積上位品目 | |||||||||
作付面積順位 | 作付面積順位 | 作付面積順位 | |||||||||
順位 | 品目名 | 面積 (ha) |
収穫量 (t) |
順位 | 品目名 | 面積 (ha) |
収穫量 (t) |
順位 | 品目名 | 面積(ha) | 収穫量 (t) |
1位 | コマツナ | 37.7 | 457 | 1位 | コマツナ | 40.8 | 746 | 1位 | コマツナ | 151.1 | 2,819 |
2位 | エダマメ | 18.5 | 92 | 2位 | エダマメ | 8.1 | 73 | 2位 | エダマメ | 3.9 | 75 |
3位 | ブロッコリー | 9.0 | 60 | 3位 | ネギ | 2.5 | 48 | 3位 | ホウレンソウ | 1.8 | 20 |
4位 | カリフラワー | 3.7 | 30 | 4位 | キャベツ | 2.3 | 99 | 4位 | タカナ | 1.6 | 31 |
5位 | キャベツ | 3.5 | 99 | 5位 | ブロッコリー | 2.0 | 20 | 5位 | スイートコーン | 1.0 | 9 |
6位 | ネギ | 2.5 | 33 | 6位 | ホウレンソウ | 1.4 | 15 | 6位 | ネギ | 1.0 | 20 |
7位 | ダイコン | 2.5 | 68 | 7位 | ダイコン | 1.3 | 55 | 7位 | シュンギク | 1.0 | 43 |
8位 | タマネギ | 2.4 | 29 | 8位 | バレイショ | 1.2 | 22 | 8位 | トマト | 1.0 | 77 |
9位 | ホウレンソウ | 2.4 | 17 | 9位 | トマト | 0.8 | 53 | 9位 | シントリナ | 0.9 | 16 |
10位 | バレイショ | 2.3 | 29 | 10位 | スイートコーン | 0.8 | 7 | 10位 | ダイコン | 0.8 | 57 |
花卉類 | 花卉類 | 花卉類 | |||||||||
作付等状況 | 作付等状況 | 作付等状況 | |||||||||
面積 (ha) |
出荷量 (千本・枚 ・鉢・球) |
面積 (ha) |
出荷量 (千本・枚 ・鉢・球) |
面積 (ha) |
出荷量 (千本・枚 ・鉢・球) |
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切花・切葉・切枝 | 6.6 | 865 | 切花・切葉・切枝 | 0.2 | 28 | 切花・切葉・切枝 | 1.2 | 47 | |||
球根 | - | - | 球根 | - | - | 球根 | 0.0 | 4 | |||
鉢もの | 0.1 | 1 | 鉢もの | - | - | 鉢もの | 2.8 | 75 | |||
花壇用苗もの | 1.2 | 322 | 花壇用苗もの | - | - | 花壇用苗もの | 3.1 | 277 |
※表示単位に満たないものは「0」で表記
該当なしは「‐」で表記
農業の発展と地域の「輪」を大切に育てます。
地域に開かれたJAとして、組合員・地域住民に対しサークル活動・行事などへの積極的な参加を促していくほか、区民農園・学童農園・ふれあい農園などの交流型農業によってふれあいとやすらぎの場を提供し、地域に密着して主体的に貢献するための体制を確立します。
農業振興を実践するため、各種生産者組織と青壮年部等の後継者組織の活性化を図り、営農指導体制を充実します。また、直売事業の拡充などにより、地場産野菜の地産地消運動を積極的に展開し、地域のニーズに応える流通販売対策を推し進めます。
当JA管内で生産される農産物に関する諸問題を防止するため生産履歴管理・農薬適正使用システムの普及による安全・安心な生産物を促進し、消費者から『食』の安全性への信頼を得られるように努めます。
「組合員・家族の健康で豊かな暮らしの実現」を図るため、健康管理・高齢者福祉活動の積極的展開を図るとともに、気軽に利用できる施設の拡張・整備など、組合員と地域社会の幅広いニーズに総合的に対応する「くらしの拠点」を築きます。
私達の地域は「コマツナ」を中心に栽培しており、生産高も都区内ではトップクラスです。
ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄など、ほうれん草に含まれる栄養分に似ていますが、ビタミンB2の量は野菜の中でもトップクラス。カルシウムの量はほうれん草の約5倍です。
小松菜
サラダ小松菜
『サラダ小松菜』は江戸川区と江戸川区農業経営者クラブ、弘前大学の連携で始まった『えどがわ農業産学公プロジェクト』で開発し商品化されました。
ホウレンソウや小松菜には硝酸塩が含まれているため加熱して食べるものだとされていましたが2年間の研究の結果、江戸川区内産・サラダ小松菜の安全性を実証しました。
従来の小松菜よりもえぐみがなく甘みも増して生でも食べやすくなっています。
エダマメ
夏の旬の味覚を代表する『枝豆』は管内では主に足立区、葛飾区で生産されています。特に足立区は23区内でも一番の収穫量を誇っています。露地ものは、春先に種をまき、除草や病害虫などに気をつけながら管理を続け、6月初旬には市場へ出荷されます。7月に出荷の最盛期を迎え、8月のお盆前まで続きます。
キャベツ
キャベツが日本に入ってきたのは明治の初めごろで和名を甘藍といいます。そのむかし、葛飾区細田の中野藤助が栽培研究や改良を続け「中野甘藍」という春に収穫ができる品種をつくり、日本でのキャベツ栽培の基礎を築いたとされています。現在でも葛飾区では特産野菜として生産され市場でも高い評価を得ています。
ツマモノ
料理にそえて季節感や風味を演出するために使用する野菜です。足立区の栗原地区を中心に扇、興野地区などで芽紫蘇、穂紫蘇、鮎タデ、ツクバネ、サンショなどのツマモノ栽培が行われています。
亀戸ダイコン
亀戸大根の形はニンジンに似て、小ぶりな大根です。味は辛味があり、漬物に適しています。江戸後期は江東区亀戸周辺でつくられていましたが都市化の影響から葛飾区で生産するようになり、現在では葛飾区と江戸川区の数件で生産しています。この貴重な亀戸大根は当JAの葛飾元気野菜直売所にて季節限定で販売されます。